【中国時報】中国に部品供給 企業へ影響懸念 米・ファーウェイ対立


社会
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 米中の貿易戦争が加熱し、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への締め付けも強まる中、中国のIT企業に部品等を供給する台湾企業への影響が懸念されている。中でも世界最大の半導体メーカーTSMCや下請け最大手である鴻海(ホンハイ)の動向に対する投資家の関心は高い。

 ファーウェイ傘下の「海思(HiSilicon)」に半導体用シリコンウエハーを供給するTSMCは、ファーウェイ支持の方針を崩しておらず、業績も楽観視している。しかしグーグルに続き、インテルや英大手ARMなどの取引停止も伝えられており、業界内部ではファーウェイの今年の出荷台数が3割減とも予想され、TSMCが今後苦境に立つという見方は強い。

 一方、米中双方の大手IT企業の下請けとして中国に展開する鴻海は、ファーウェイが得意とする5G技術の開発を最重点項目とする一方、ファーウェイとは一線を画す姿勢で、米国寄りの姿勢を取る模様だ。

 米中貿易戦争を期に大きな転機期を迎えそうな台湾のIT各社。企業トップのかじ取りに注目が集まっている。