JTA機長からアルコール検出 2便欠航で283人に影響


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記者会見で謝罪する(左から)日本トランスオーシャン航空の西田保之運航部門長、青木紀将社長、飯塚久徳取締役=8日、那覇市のJTA本社

 日本トランスオーシャン航空(JTA)は8日、羽田発宮古行きの便(NU021便)を運航予定だった機長から基準値を超えるアルコールが検出されたため、同便を欠航したと発表した。同じ機長が運航予定だった後続の宮古発那覇行き便(NU556便)も欠航となった。

 午前6時40分発予定だった羽田発便に166人、午前10時20分発予定だった宮古発便に117人が搭乗予定だったが、JALグループや一部他社の飛行機に振り替えとなるなど影響が出た。

 同機長は、前日にビール中ジョッキ2杯、日本酒4合を飲酒したという。空港への出勤時刻の12時間前までにアルコール摂取を終えるという社内規定を守ってはいたものの、乗務前の呼気検査で基準値0.00mg/Lを超えるアルコール測定値0.18mg/Lが検出された。

 8日午後に開かれた記者会見で同社の青木紀将社長は「引き続き事実関係を調査し、厳正に対処する」と話した。【琉球新報電子版】