糸満市武富で不発弾処理 9日午前10時 1200人避難対象


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【糸満】4月19日に糸満市武富の住宅建て替え工事現場で発見された米国製250キロ爆弾1発の不発弾処理が、9日午前10時から発見現場で行われる。処理現場から半径283メートル内の約400世帯約1200人と5事業所が避難対象となる。避難開始と周辺道路の交通規制は午前9時から。糸満市によると、確認できる2012年度以降で一番大きな避難規模という。

 避難所は兼城小学校とJAおきなわ兼城集荷場。現地対策本部は北波平公民館。処理作業は正午ごろに終了する予定。

 集落のほぼ全てが避難区域に入る武富自治会では、防災無線とチラシで避難を呼び掛けている。添石良信会長(63)は「これまで不発弾の上に住宅があったと思うとびっくりだ。これほどの避難は記憶になく、高齢者など気になる世帯に声掛けをしている。安全に処理作業が終わることを願っている」と話した。

那覇市宇栄原3丁目で見つかった旧軍製砲弾=2018年12月9日、那覇市宇栄原3丁目

 76人が入所する市武富の障害者支援施設青葉園も初めて全員避難する。重度障がいの人は同じ敷地内の介護老人保健施設白寿園(施設の一部が避難対象外)へ、移動可能な人は家族と外出か豊見城市社会福祉協議会に避難する。

 マックスバリュ武富店は通常通り営業するが、一部テナントは避難区域に入り開店時間が変更になる。