経済

採捕停止中のクロマグロ漁を水産庁が一時再開 60トン内 データ収集目的

石垣漁港に水揚げされるクロマグロ=4月5日、同漁港

 大型クロマグロの採捕停止命令が5月20日に出された件で、水産庁は12日に「勧告停止命令」を出し、大型クロマグロ漁を一時再開する許可を出した。絶滅危惧種に指定されているクロマグロの資源データを集め、資源評価を行うことが目的で、60トン以内で採捕を可能にする。6月30日までの限定操業で、採捕可能枠の7割(42トン)に達した時点で採捕停止命令が出る。

 水産庁は国際機関「北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)」にクロマグロを採捕できる時期や場所、漁獲量などの情報を提出する必要がある。

 今年は5月に大型クロマグロ漁が終了したため、6月のデータ収集ができない状態となっていた。ISCに提出する情報の収集が必要なことから、水産庁は60トン以内で大型クロマグロ漁の再開を認めた。

 水産庁の担当者は「国際交渉の中でクロマグロ漁のデータは重要になる。今回は特別に60トン以内で採捕を再開させた」と説明した。漁業者は大型クロマグロの水揚げ量などを報告した後に、市場へ流通させることができる。

 那覇地区漁業協同組合の山内得信組合長は「今まで断腸の思いで水揚げした大型クロマグロを放流してきた。1本でも多く釣り上げたい」と話した。

 採捕停止命令が出された5月20日から6月5日までの間、沖縄県内の大臣許可船21隻は127本のクロマグロを放流している。



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