食の可能性を内外に発信 ラーメンチェーン店の副社長と県内人気タルト専門店運営社の代表が登壇 沖縄未来解議


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重光悦枝氏

 沖縄未来解議(主催・琉球新報社、特別協賛・沖縄銀行)の6月講座が13日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催された。「食とコミュニケーション」をテーマに、アジアを中心に国内外で「味千拉麺」を展開する味千ラーメンチェーン本部重光産業副社長の重光悦枝氏、県内でフルーツタルト専門店「オハコルテ」などを運営するチューイチョーク代表取締役の豊田規秀氏が講演した。

 重光氏は「何も行動せずにいたら良い偶然はあり得ない。行動してみることが大事だ」と強調し、海外進出のキーワードに「絶対にできないと言わない」「ぬるま湯につかったままでいない」など七つを挙げた。その上で「相手のニーズを把握し、どうやったら喜んで食べてもらえるかを第一に考える。現地に友達を作ることで、ビジネスの関係だけではない生きた情報を得られる」と話した。

豊田規秀氏

 豊田氏はお菓子業界などで求められる「沖縄らしさ」について「観光客が増える中、沖縄の人にとって本当に必要なものがないがしろにされている。沖縄の人のための商品作りが本当の『沖縄らしさ』になり、それが武器になる」と指摘。「過去の沖縄らしさにとらわれず、未来の沖縄らしさを作っていきたい」と話した。

 トークセッションではスタッフのモチベーション管理や人材確保について、豊田氏は「会社がどのような可能性を持っているのかを発信し、選ばれることが大切」と強調。重光氏も「応援してもらえるように共感者を得ることは重要だ」と同調した。

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 次回の「沖縄未来解議」は7月11日に開催します。