何度抗議しても…米軍機が連日夜間訓練 オスプレイのつり下げも 「どこに訴えれば静かになるのか」


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米軍普天間飛行場に着陸するMV22オスプレイ=13日午後10時58分ごろ、宜野湾市

 【宜野座】米軍キャンプ・ハンセン内のヘリ発着場に隣接する宜野座村城原区で、11日から13日にかけて午後10時を過ぎて集落上空を米軍のオスプレイが夜間訓練している様子を複数の住民が確認した。日米の騒音防止協定では午後10時以降の飛行は制限されている。物資のつり下げ訓練をしている様子もあった。

 城原区の崎浜秀正区長によると、3日間ともオスプレイは午後8時半ごろ飛来し、午後10時半ごろにかけて米軍キャンプ・ハンセン内にあるヘリコプター発着場(通称「ファルコン」)で離着陸を繰り返し、住宅地上空を旋回した。崎浜区長の計測によると夜間に98デシベルの騒音を記録した。

 城原区は、集落に近い発着場の撤去や地域周辺での米軍機飛行訓練などの中止を求め、何度も沖縄防衛局に抗議してきた。12日にも村区長会で防衛局に抗議している。崎浜区長は「もう憤りを通り越している。何度、抗議しても防衛局は『米軍に伝えます』と言うだけで何も変わらない。どこにどう訴えれば静かな暮らしが守られるのか」と話した。

◆普天間 90デシベル超

 【宜野湾】米軍普天間飛行場で米軍機が11~14日の4日間連続、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)時間外の午後10時すぎまで飛行した。県と宜野湾市の騒音調査では、新城局で12日午後10時58分に最大91・8デシベルの騒音が発生。市の基地被害110番には市民から「うるさい」などの苦情が相次いだ。宜野湾局では11日午後10時50分に最大89・1デシベル、上大謝名公民館では13日午後10時15分に最大90・3デシベルの騒音が記録された。