社会問題解決に取り組む起業家を支援! うむさんラボが起業家育成プログラム開催


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社会変革のアイデアを出し合った「うむさんアカデミー」の受講者ら=15日、那覇市泉崎の琉球新報社

 社会問題の解決につながる事業を支援するうむさんラボ(うるま市、比屋根隆代表)は14、15の両日、那覇市の琉球新報社で、社会の変革に取り組む起業家育成プログラム「うむさんアカデミー ボリュームゼロ」を開催した。社会起業家が集うボーダレス・ジャパン(福岡市、田口一成代表)との共同開催。社会問題に関心がある45人に対し、田口代表が社会問題の本質の抽出からビジネスプランを立ち上げるまでの方法論を伝えた。

 ミャンマーの貧しい葉タバコ農家に無農薬ハーブを作ってもらい、それを直接買い取ってサポート。そのハーブをお茶に加工し、妊娠中や授乳トラブルを抱える母親に届けることで販路を確立し、貧困問題を解決した事例を紹介した。

 アカデミーから生まれる事業をうむさんラボとボーダレス・ジャパンで支援していく。田口代表は「きょうの出会いが『チーム沖縄』となり、実現したい社会に向けて取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 家族支援をしている臨床心理士の喜舎場愛美さんは「現場の課題を参加者のいろいろな声を聞き、かみ砕くことができた。次の行動が見えた」と手応えを語った。