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公設市場で人気のサトウキビジュースの店「寿」閉店 最終日は常連客ひっきりなし

常連客の娘・海梨さん(左)から小さな花束を贈られた照屋悦子さん=16日、那覇市松尾の第一牧志公設市場

 2022年の新市場開場を目指して建て替え工事が始まる第一牧志公設市場で「さとうきびの店 寿」を営んできた照屋悦子さん(69)が16日、現市場の営業終了とともに引退した。自ら栽培したサトウキビを店頭で絞ったジュースは世代を超えて人気を集め、16日は常連客がひっきりなしに訪れ「苦労が詰まった、てぃーあんだーの味」と閉店を惜しんだ。

 1972年に現市場が建設された際、夫の信栄さん(79)が姉から食料品店を引き継いだ。夫婦で精肉店を8年、ハンバーガー店を15年、総菜店を5年営んだ後にサトウキビジュースの店を始めた。

 「続けたい」という気持ちもあったが、サトウキビの栽培や収穫を主に担ってきた信栄さんが3年前に体調を崩し、継続は厳しいと判断した。最終日は、息子たちが前日にサトウキビを収穫してジュースを作った。

 16日に訪れた新垣志津江さん(43)は親子4世代で照屋さん夫婦の店に通っている。新垣さんの娘・海梨さん(8)から悦子さんに小さな花束が贈られた。

 悦子さんは「お客さんに支えられてきた。今日はこんなにたくさん来てくれてすごくうれしい。仮設市場にも遊びに行きたい」とほほ笑んだ。