大和ハウス違法建築 沖縄県内は南城市の戸建て住宅1棟


社会
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 大和ハウス工業で新たに判明した違反物件に沖縄県内の1棟が含まれていた。同社は琉球新報の取材に、南城市の戸建て住宅だと回答した。建物内部の柱の一部を、建築基準法で定める型式適合認定を受けた仕様とは違う設計で建設していたという。建築年については個人情報に当たるとして公表していない。

 4月の発表の段階では、沖縄で該当物件はないとしていた。同社が県内で建てた住宅は複数あるが、改めて全て調査を行い1棟以外は違反は見つからなかったとしている。今後の対応として、物件の所有者や行政に報告した上で、7月から第三者機関となる一般財団法人日本建築センターに検証を依頼し、構造安全性の確認作業を始める。

 大和ハウス工業は4月に全国で1878棟の違反物件があることを発表したが、顧客情報を管理するシステム更新などにより、県内物件を含む3万~4万棟の顧客情報が漏れていたことが分かり、4月以降に再調査を始めた。対象期間となる2001年1月~19年3月までに引き渡した全国25万棟を再調査し、新たな違反物件が発覚した。