オリオンビール売上高2・2%減 値上げでビール売り上げ落ち込み


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 オリオンビールが19日に発表した2019年3月期の決算は、売上高が前期比2・2%減の257億2500万円となり、沖縄県内、県外のビール類売り上げの落ち込みが減収要因だった。

 リゾートホテル事業の売上高は、はしかの流行や台風の頻発で宿泊キャンセルが例年より多く出たが、客室単価を上げる戦略が奏功して前期比0・2%(500万円)増の34億8700万円だった。

 酒類・清涼飲料の売上高は前期比2・5%(5億7300万円)減の222億3700万円で、売上高全体の減少額5億6800万円を上回った。ビール類の売上数量は前期比4・7%減の6万3033キロリットルだった。このうち海外は同12・6%増の3530キロリットルで、韓国で前期比3・06倍、アメリカで同22%増など数字を伸ばした。しかし数量の約8割を占める県内で、たる・びん商品の値上げによる影響で同5・9%減の4万9957キロリットルと振るわなかった。県外もクラフトビールや新ジャンルの季節限定商品の販売が前期実績を下回り、同3・7%減の9545キロリットルとなった。