60年前の惨劇思い涙 宮森小で慰霊祭 米軍ジェット機墜落


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慰霊碑「仲よし地蔵」に献花や焼香を行い、犠牲者を追悼する遺族や参列者=30日午前、うるま市石川の宮森小学校

 【うるま】児童ら18人が犠牲になったうるま市石川(旧石川市)の宮森小学校米軍ジェット機墜落事故から30日で60年を迎えた。この日、同校では午前9時半から遺族会と石川・宮森630会主催の60年慰霊祭が開かれた。県内各地から多くの人が足を運び、犠牲者に哀悼の意を表した。

 第1部では同校中庭の慰霊碑「仲よし地蔵」前で献花や焼香が行われた。遺族や地域住民、うるま市や県の関係者が参列し、黙とうをささげた。
 参列者は同じような事故が繰り返されぬよう、平和な社会実現を犠牲者に誓った。
 第2部は同校体育館に場所を移し、式典が開かれた。事故が発生した午前10時40分ごろに全員で再度黙とうした。宮森小6年生による平和を願う歌「ふくぎの木」の合唱などもあった。
 630会の久高政治会長は「沖縄の基地問題の象徴のような出来事だった。遺族の中には今でも涙を流す人がいる。県民の願いは米軍の事件事故がなくなることだ」とあいさつした。