社会

5歳の少女が生まれたころから伸ばしている髪を医療用ウイッグに寄付 「魔法の髪の毛でかわいくなってね」

生まれたころから伸ばしていた髪を切って寄付した宮城凜羽さん=6月29日午後、那覇市首里汀良町

 沖縄県那覇市首里久場川町の宮城凜羽(りんは)ちゃん(5)がこのほど、生まれて初めて髪の毛を切った。長さ30センチ超の毛髪は、小児がん患者などへの医療用ウィッグの材料として大阪市のNPO法人に寄付した。凜羽ちゃんは「病気の子がおしゃれできるようになればうれしい」とほほ笑む。

 寄付のきっかけは母親のみゆきさん(43)だった。約3年前、看護師として特別支援学校で働いていた時に、病気で髪が抜けてしまった子どもたちに出会った。その時に医療用ウィッグのために毛髪を寄付する「ヘアドネーション」の存在を知り、凜羽ちゃんに相談した。

 ディズニーアニメが大好きという凜羽ちゃん。中でも長い髪が魔法の力を持っているという作品「塔の上のラプンツェル」の主人公に憧れていた。長い髪はおしゃれ好きの凜羽ちゃんの自慢だったが、病気でおしゃれをできない子どもがたくさんいると聞き、寄付を決めた。毎晩、髪を洗って乾かすのに約1時間。朝も髪をセットするのは大変だったが、親子にとっては貴重なコミュニケーションの時間だった。

 家族で那覇市首里汀良町の美容室「グランツ」を訪れた6月29日、みゆきさんは「少し寂しい」と涙したが、凜羽ちゃんは「短い髪もかわいい」とご満悦な様子。「魔法の髪の毛で、かわいくなってね」。ウィッグを心待ちにする子どもにメッセージを送った。
 (高田佳典)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス