島から巣立った若者を支えたい! 沖縄・南大東村出身の大人と学生が那覇で交流


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【南大東・那覇】沖縄本島の高校に通う南大東村出身の生徒らを支えようと、南大東会(西浜完治会長)が昨年発足させた「コッポロー会」が6月30日、那覇市の県青年会館で開かれた。15歳で島を出た高校生7人と大学生2人が参加し、進学や就職についての悩みや、村の発展について話し合った。

進学の悩みや島の活性化について、南大東の先輩たちと話し合った「コッポロー会」の生徒ら(南大東会提供)

 南大東村には高校がなく、子どもたちは進学のために15歳で島を離れる。本島では寮生活や1人暮らしをする生徒がほとんどで、彼らをサポートしようと南大東会が村教委に提案し、村教委が「15の春事業」として会を発足させた。

 30日に開催された同会では、進路相談や、村を発展させるための方法などを話し合った。村職員や南大東会会員らも参加して議論した。

 生徒からは「自然豊かな村の観光情報を、島に来た観光客にSNSで発信してもらう工夫が必要だ」などの意見が上がった。西浜会長は「島の発展には若い人たちの意見が欠かせない。とても有意義な時間だった」と話した。

 「コッポロー会」の会長、冨里悠雅さん(17)=小禄高3年=は「同級生同士は島を出てもSNSでつながっているが、島の大人とは話す機会が少ない。直接会っていろんな相談ができるのは心強い」として、同会を発足させた島の先輩たちに感謝の気持ちを語った。