車両ドア開いたまま発車 沖縄のゆいレール 原因は不明 遅延で2000人に影響


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ゆいレール(儀保駅)

 8日午後4時25分ごろ、沖縄県那覇市首里儀保町の「ゆいレール儀保駅」で、モノレールの車両がすべてのドアを開いたまま発車するトラブルがあった。沖縄都市モノレールによると、車両には乗員乗客約30人が乗っていたが、けが人はいない。運行ダイヤに一時、10分の遅延が発生し、乗客約2千人に影響が出たという。

 同社によると、トラブルがあったのは「ゆいレール」の首里駅発那覇空港駅着の車両。車両は午後4時24分に首里駅を出発し、1分後に儀保駅に到着した。定時に儀保駅を出たが、3メートルほど進んだ地点で運転士がドアが開いたままになっていることに気付き、緊急停止させた。駅ホームに設置された転落防止用のドアも閉じられていなかった。運転士がドアを閉めようとしたが作動せず、車両を儀保駅での停車位置まで後退させ、約10分後に再発車させた。このトラブルで那覇空港駅への到着が10分遅れ、ほかの車両にも遅延が生じたが、同日午後5時半までに通常運行に戻ったという。

 同社広報は、トラブルの原因について「人為的なミスによるものか機械のトラブルかは不明。現在調査に当たっている」としている。

 ゆいレールのドアを巡るトラブルは、2012年11月に県庁前駅で、乗客が車両ドアと通路側のホームドアとの間に一時取り残される事故も発生している。