島に伝わることわざをかるたに 石垣文化協すまむに部会 次世代への継承願い作成


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かるたをPRする石垣市文化協会すまむに部会のメンバーら=8日、市文化協会

 【石垣】「むかすぴとぅぬ むねー ずーかいうとぅぬ」(昔の人の言葉は意味の深いものばかりで捨てる言葉はない)―。八重山のしまくとぅば「すまむに」に親しんでもらおうと、石垣市文化協会すまむに部会はこのほど、すまむにのことわざ(むかすむに)を収録した「八重山ぬむかすむにかるた」を作成した。50音ごとのことわざが素朴なイラストと一緒に紹介され、家族やグループで楽しみながら、すまむにに触れられる。

 かるたは読み札と絵札とに分かれており、読み札にはことわざ全文と意味、絵札にはことわざの終わりの一節が紹介されている。

むかすむにを収録したかるた

 収録に際し、現代でも通じやすい意味のことわざを選んだ。「むかすぴとぅぬ―」のほか、「あっつあぬ あんで うもーなよー」(やるべきことはさっさとすませて、明日があると思って気を許すな)など黄金言葉を多く収録している。

 8日に会見を開いたすまむに部会の黒島健部会長は「子どもたちにも分かりやすく、手に取りやすいように作成した。どう活用されるかが楽しみだ」と話した。

 かるたは400部発行しており、市内書店などで販売している。価格は2千円(税抜き)。