FC琉球、惨敗の要因は? プレーに熱量みえず


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 サッカー明治安田J2の折り返し初戦となる第22節、FC琉球は13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでファジアーノ岡山と対戦し、0―2で敗れた。14節のアウェー岡山戦(5月19日)以来の無得点試合だった。通算成績は7勝7分け8敗で勝ち点は28のまま。次戦は21日、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックと対戦する。

FC琉球―岡山 後半、仲間が倒されてファウルをもらい、急いで再開させようとボールを取る琉球の上里一将(中央)=13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 「非常に弱い琉球が出てしまった―」。試合後、樋口靖洋監督は暗い表情のまま話した。

 ゲームの入りが問題だった。立ち上がりから選手同士の声の掛け合いがいつも以上に少なかった。ピッチから選手らの熱量が感じられないまま、岡山の激しいプレスに屈し、簡単なパスミスが続いてしまう。ボールを奪われてはカウンターに持ち込まれ、後半はセットプレーから失点した。

 ボランチの上里一将らパスの供給源を抑えられ、ずるずると時間だけが過ぎていく。徐々にパスがつながり始めるが、時すでに遅かった。シュート数は6本。今季最低だった。

 上里主将は「『これぐらいのプレーで良いだろう』という選手が見られる。経験のないチームがそうやってはいけない」と厳しく振り返った。

 次は勝率の低いアウェーで2連戦。「(自分が引きつければ)逆に他の選手が生きる。ゲームを落ち着かせ、ボールの動かし方を変えるなど工夫したい」と展望した。琉球は踏み越えなければならない、大きな試練を迎えている。

 (喜屋武研伍)