第42回山之口貘賞に東木武市さん 7月24日贈呈式


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山之口貘賞を受賞した東木武市さん=10日、鹿児島市

 第42回山之口貘賞(主催・琉球新報社、後援・山之口貘記念会、南海日日新聞社)の選考会がこのほど沖縄県那覇市内で開かれ、東木武市(あずまき・たけいち)さん(76)=鹿児島市=の「自選詩集 若い頃のメモ帳より」が受賞作に選ばれた。贈呈式は、琉球新報児童文学賞と合同の形式により、24日午後6時から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。

 今回の応募詩集は9冊だった。受賞作は、東木さんが20代から50代までに創作した60編の詩を1冊にまとめた。日常の中で感じた思いや、沖縄を題材にした作品などがつづられている。

 選考委員は、以倉紘平氏(詩人、H氏賞、現代詩人賞受賞)と与那覇幹夫氏(詩人、小野十三郎賞、山之口貘賞受賞)。受賞作について選考委員は「作為や技巧を排し、只々(ただただ)真(まこと)の心を述べる〈ただごとうた〉。小さな物語の中に神さまの愛される詩が詰まっている」(以倉氏)、「ささやかな日常が、さりげなく掬(すく)われていた」(与那覇氏)などと評価した。