情報技術(IT)ベンチャー企業のsiro bako(シロバコ、沖縄市)が中小企業の従業員採用をサポートする「インハウス求人システム」を開発した。同システムの活用で企業が自社のホームページ(HP)内で採用情報を出すことが可能になり、求人広告の掲載費用を軽減できる。同社の山城大貴社長は「県内で深刻化する人手不足の問題解決にもつながる」と期待を込めた。
企業が採用情報を発信する場合、求人媒体などを活用する方法が一般的となっている。インハウス求人システムは、企業が自社HPで求人情報を掲載する作業を支援する。HPに同システムを取り込み、採用情報を掲載する専用ページに労働条件や業務内容などを書き込むことで、一般の閲覧が可能になる。
媒体を介することなく自社HPで採用内容を掲載するため、迅速な情報発信が可能になる。検索サイト・グーグルの仕事検索機能と連動しているため、インターネットを通じて幅広い求職者に情報を届けられるという。
採用情報を自社HPに掲載することで企業情報や経営理念、仕事内容なども同時に閲覧でき、求職者に会社のイメージを具体的に伝えられる。山城社長は「事前に会社の様子を知ってもらえば、採用後すぐに辞めてしまうケースも減るはずだ」と強調する。
山城社長はコザ会計事務所の代表も務めており、普段から中小・零細企業から人手不足の相談を受けているという。同システムで採用活動を後押しして、企業の課題解決につなげることを目指す。山城社長は「中小・零細企業の皆さんにITを活用してもらいたい。課題の解決で会社も従業員もみんなが幸せになってほしい」と願った。
システムは26日の提供開始を予定している。