【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で23日、辺野古沿岸部に土砂を積んだ運搬船5隻が入り、米軍キャンプ・シュワブ東側にある「K8」護岸と大浦湾側にある埋め立て予定地北側の「K9」護岸で土砂の陸揚げ作業があった。
辺野古沖では搬入を阻止しようと、市民らが同日午前6時半すぎからカヌー13艇で出て、立ち入り禁止区域を分ける浮具(フロート)付近で抗議した。市民はフロートに体を縛りつけるなどしてフロートを開けさせないよう抵抗したが、海上保安官がカッターナイフのようなものを使ってロープを切断した。
同日午前9時すぎ、フロートが一時開いて運搬船5隻が中に入った。運搬船の土砂は複数の台船に積み替えられ、台船はK8やK9に接岸した。一方、シュワブのゲートからは正午すぎまでに資材を積んだトラックの車列が2回入り、そのたびに市民が座り込んだが、警察に強制的に排除された。市民らは21日投開票の参院選の結果や県民投票などを踏まえ「県民の声を聞け」などと声を上げて工事中止を訴えた。【琉球新報電子版】
国による土砂陸揚げ作業続く 新基地建設反対の市民が抗議 名護市辺野古沖
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問山栄恵