芸能・文化

4氏、喜びの受賞 山之口貘賞・新報児童文学賞

山之口貘賞を受賞した東木武市さん(左から3人目)、琉球新報児童文学賞の短編児童小説部門正賞のあずさゆみさん(同2人目)、創作昔ばなし部門正賞の池宮城けいさん(右端)、短編児童小説部門佳作の比嘉恵子さん=24日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報社主催の第42回山之口貘賞と第31回琉球新報児童文学賞の贈呈式が24日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。受賞者4人がそれぞれの作品に込めた思いなどを語り、多くの家族や友人らが会場に駆けつけて祝福した。

 山之口貘賞は東木武市(あずまきたけいち)(本名・東郷毅一)さん(76)=鹿児島市=の「自選詩集 若い頃のメモ帳より」に贈られた。

 児童文学賞のうち、短編児童小説部門の正賞にはあずさゆみさん=豊見城市=の「蛍火」、佳作は比嘉恵子さん(63)=八重瀬町=の「友哉の運動会」が選ばれた。創作昔ばなし部門は正賞に池宮城けい(本名・池宮繁子)さん(76)=浦添市=の「盗人とカチャーシー」が選ばれた。

 贈呈式で琉球新報社の玻名城泰山社長が4人に賞状と副賞を手渡した。

 選考報告で山之口貘賞選考委員の以倉紘平さん(詩人)は東木さんの詩について「素朴で飾らず、神様に感謝しながら日々の日常をそのまま詩にしている。読めば読むほど味が出てきた」と評価した。

 児童文学賞選考委員の齋木喜美子さん(関西学院大学教育学部教授)は今後期待する作品について「子どもを夢中にさせてくれるような子どもの論理に立ったリアリズムのある作品が出てきてほしい」と要望した。

 贈呈式では、山之口貘賞の選考委員を2003年から16年間務め、退任した詩人の天沢退二郎さんへ琉球新報社から感謝状が贈られた。