空自機機長が英語指示を思い違い 昨年の那覇空港滑走路誤侵入


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 運輸安全委員会は25日、那覇空港で昨年6月14日、民間機が着陸しようとしていた滑走路に航空自衛隊のF15戦闘機が誤進入したトラブルは、F15の機長の思い違いが原因とする調査報告書を公表した。管制官は滑走路手前で待つよう英語で指示したが、機長は「滑走路上で待機」と思い込んでいた。

 報告書によると午後8時20分ごろ、2機のF15が緊急発進のため格納庫を離れた。同じころ、宮古発の琉球エアーコミューター(RAC)ボンバルディアDHC8―Q400が着陸ルートに入っており、管制官はRAC機を優先させるため、先頭のF15機長に滑走路手前での待機を指示した。しかし先頭のF15の機長は待機場所を滑走路上と思い込み、同26分ごろに滑走路に進入。後続機も入ったが直後に管制官の指示で滑走路を出た。RAC機は同27分に着陸、空自機までの距離は最短で2450メートルだった。