NIE全国大会が開幕 新聞の活用方法などを議論


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大村はま氏の授業や精神を継承し、紹介する苅谷夏子さん=1日、栃木県の宇都宮市文化会館

 【栃木で上江洲真梨子】「深い対話を育むNIE」をスローガンに、第24回NIE全国大会宇都宮大会(日本新聞協会主催、栃木県NIE推進協議会・下野新聞社主管)が1日、栃木県の宇都宮市文化会館で開幕した。2日まで。全国から教員や新聞社の関係者ら1100人(主催者発表)が参加し、教育現場での新聞の実践的な活用方法などについて学ぶ。

 初日は、戦後の国語教育をけん引した故・大村はまさんの元生徒で作家の苅谷夏子さん(大村はま記念国語教育の会事務局長)の記念講演があった。大村さんが実践した、同じ内容の記事を新聞4紙で読み比べ表現の違いを見つける授業を紹介。「比較するものを探し、考える人になる練習をする」と新聞の活用で思考力を養うと指摘した。

 パネル討論では、新学習指導要領の策定に携わった文部科学省職員や栃木県内の学生、下野新聞社の論説委員らが登壇し、新聞によって広がる会話や知識、新聞の役割などを議論した。

 2日は栃木県内16校の公開授業や実践発表がある。