「金融庁職員を派遣させます」警官名乗る不審電話で特殊詐欺未遂事件が4件 沖縄・宜野湾市


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 26日夕方に宜野湾市内の住宅に警察官を名乗る者から不審な電話が相次いだ件で、宜野湾署は27日、市大山の住民に対してアポ電(アポイント電話)をする特殊詐欺未遂事件が4件発生したと発表した。

 そのうち1件は警察官を名乗る男が「今から金融庁職員を自宅へ行かせます」などと語り、金融庁職員と名乗る20代とみられる男が実際に住民宅を訪れた事案だった。4件とも被害はなかった。

 宜野湾署によると、26日午後4時半~5時ごろの間に市大山の住民に「詐欺事件の捜査中に被害者の中にあなたの名前があった。キャッシュカードを自宅で保管しててください。金融庁職員を行かせます」などという電話が4件あった。不審に思った住民から3件の通報と1件の来署による相談があり発覚した。同署は詐欺事件を視野に金融庁職員と名乗って訪れた男の特徴などを調べている。

 宜野湾署は「不審な電話があった場合はすぐに応じず家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けている。