女子バスケ・西原が初戦で競り勝つ 高身長の相手に勝てたポイントは?


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西原―埼玉栄 第2Q、相手の長身選手の守備をものともせず、得点を決める西原の照屋海来(中央)=28日、鹿児島市吉田文化体育センター(喜屋武研伍撮影)

 28日の全国高校総合体育大会で、バスケットボール女子は、西原が埼玉栄(埼玉)に86―84で勝利した。

 「高さを言い訳にしたくなかった。少しは(西原のバスケを)見せつけられたかな」と崎浜秀勝監督は誇らしげだった。西原の平均身長165センチに対し、187センチの留学生を擁する埼玉栄の平均身長は170センチ。その差を埋めたのは、底なしの運動量と徹底した守備だった。オールコートのゾーンプレスを敷いて相手のミスを誘う。ゴール下では相手のセンターに対して複数で挟み込んで簡単にパスを回させなかった。

 中でも高い集中力を発揮したのは172センチのセンターフォワード照屋海来だ。相手の留学生とのマッチアップにも「(留学生は)ボールを受けると、一度下に下げる」などと癖を見抜き、何度もアタックを阻止し、自由にさせない。攻めては要所で3点弾を決め、チームの勢いを加速させた。

 次は、昨年のウインターカップで4点差で惜敗した聖カタリナ学園(愛媛)との対戦だ。宮里野乃子主将は「西原は止まったら負ける。次こそリベンジを果たしたい」と力を込める。勝利の立役者の照屋は「走って、守って、走って勝ちたい」とやる気まんまんだ。スローガンの「不断前進」の下、全国の舞台を駆け上がる。
 (喜屋武研伍)


▽女子1回戦
西原
86―84(17―23,28―17,18―22,23―22)
埼玉栄(埼玉)