急患搬送が3000件 玉城知事らが11管区海保石垣航空基地に感謝状


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玉城デニー知事(右)から感謝状を受け取る石垣航空基地の平原文基基地長=1日、石垣市美崎町の南の美ら花ホテルミヤヒラ

 【八重山】第十一管区海上保安本部石垣航空基地が担う宮古・八重山地方の離島における急患輸送業務件数が3千件に達したことを受け、沖縄県離島振興協議会(会長・外間守吉与那国町長)は1日、石垣市内のホテルで謝恩会を開催した。就任後初めて八重山を訪れた玉城デニー知事も出席し、感謝の言葉を述べた。

 石垣航空基地は宮古・八重山の離島での急患発生時に、ヘリコプターなどで患者を石垣島や宮古島に搬送している。1972年3月5日の1回目から無事故で搬送を続け、2019年2月25日に3千回目を迎えた。

 式典では、玉城知事や外間会長が石垣航空基地の平原文基基地長らに感謝状を贈呈した。

 平原基地長は「消防や医療、行政と連携して積み上げた成果だ。今後もこの制度が永続し、住民が安心して暮らせるように力を尽くしたい」とあいさつした。

 外間会長は「(3千回達成は)離島の医療事情を深く理解してもらい、昼夜問わず強い使命感と技量を持って遂行したたまものだ」と感謝した。玉城知事は「県としても離島を含めた医療供給体制の整備に力を注ぎたい」と述べた。