「1枚1枚が力強い」子どもの表情を追った沖縄・浦添工業の作品が好評 全国高校写真選手権大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
射的で遊ぶ子どもを撮影する浦添工業の儀間梨々香さん(左)=1日、北海道上富良野町

 【北海道で稲福政俊】全国のブロック代表18校が参加する第26回全国高校写真選手権大会「写真甲子園2019」第3日は1日、北海道の美瑛町と上富良野町を舞台にセカンドステージが行われた。

 与えられたテーマ「いとなみ」に対し、浦添工業の3人は被写体を子どもに絞ったモノクロの8枚組作品「覗き込む」を提出した。

 ファーストステージで辛口の審査員から高評価を得たものの「物足りないと思われた」と解釈した3人は殻を破ろうと発奮。人や自然など多様な被写体で表現してきた従来の手法を変え、子どものみを追い掛けて多彩な表情を引き出した。

 公開審査会で立木義浩審査委員長は「写真のどこかに沖縄の人の特徴がある。独特のシズル(現場のみずみずしさ)を持っていて一枚一枚が力強い」と評価した。

 2日は審査員の得点が1・5倍になるファイナルステージに臨む。