本土と沖縄のお盆が重なる2019夏 沖縄便の予約増加 宮古、石垣路線は特に好調


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 日本航空(JAL)グループと全日本空輸(ANA)は2日、夏季繁忙期(9~18日)の予約状況を発表した。今年は県外で盆休みを迎える13~15日に沖縄の旧盆がぴったり重なることから、休みを利用した沖縄観光の需要と盆の帰省で各社とも前年を上回る予約率となった。離島路線の伸びが顕著など、懸念もあった10連休の反動減は見られなかった。

 ANAの沖縄方面の予約率は89%で、前年比3・4ポイント増となっている。特に宮古、石垣発着便の全路線で予約率が上がり、90%を超える路線も多かった。宮古―東京の予約率は前年比7・2ポイント増の95・1%、石垣―伊丹が同10・2ポイント増の94・4%、石垣―関空は同8・3ポイント増の97・6%となった。

 JALの沖縄方面の予約率は91・5%で、前年比1・3ポイント増となっている。羽田と伊丹からの下り便は9~14日と18日に予約率が90%を超え、那覇と石垣発の上り便は9日と15~18日に予約率が90%を超えている。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約率は前年比6・2ポイント増の81・3%となった。特に予約率が高かったのは羽田―宮古の98・4%、関西―石垣の97%、羽田―石垣の96・6%だった。JTAは繁忙期間中に那覇―宮古、石垣路線でそれぞれ6便ずつ臨時便を運行する。

 那覇―沖永良部便を運行する日本エアコミューター(JAC)の予約率は前年比11・7ポイント増の83・4%と増え、既に那覇発は9~13日まで満席、沖永良部発は15~18日が満席となっている。

 琉球エアーコミューター(RAC)の予約率は62・5%とまだ余裕はあるが、前年より7・5ポイント増えた。予約人数は那覇―南大東が前年比60・3%(351人)増の933人、那覇―石垣で同30・6%(195人)増の833人、宮古―多良間で同20・3%(141人)増の836人となった。