沖尚女子テニス16強 2年生ペア、修正力光る


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女子団体2回戦 沖縄尚学―愛知啓成 強烈なフォアショットを放つ沖尚の高岡鈴蘭(右)、山本未来=2日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園庭球場(喜屋武研伍撮影)

 全国高校総合体育大会は2日、各地で競技を行った。テニスの団体戦は2回戦まで行われ、女子沖縄尚学は2―1で愛知啓成を破り、16強入りを果たした。

 厳しい日差しが降り注ぐ中、女子沖縄尚学は暑さに負けないプレーで、16強入りを果たした。中でも髙岡鈴蘭・山本未来の2年生ペアは修正力の光る、力強いテニスで後続にたすきをつないだ。

 山本のコースを突く鋭いショットで相手を揺さぶり、髙岡が冷静にネット際に詰めては、強烈なボレーをたたき込んでいった。

 3―0と先行すると、相手が上背のある髙岡に狙いを絞った。足元やボディーを直接狙われ、髙岡は前に詰められない。決定機をつくれないまま3―3と振り出しに戻る。

 だが2人はロブやドロップショットなどで緩急を付けて相手を翻弄(ほんろう)し始める。満足な体勢で打たせずに、再び流れを手繰り寄せた。

 平良和己監督は「山本のショットが安定していたのは良かったが、ここで競ってはいけない。もっとできるだろう」と奮起を促した。

 3回戦の相手は第1シードの相生学院(兵庫)だ。3月の全国選抜決勝で当たり、髙岡がいるダブルスで、最終セットタイブレークの末に敗れた。髙岡は「自分の力を出し切ってリベンジする」と早口で語った。

 既に切り替え、明日の大一番へ備えるため、急ぎ足で練習場に向かって行った。
 (喜屋武研伍)