議決不要の議案を可決していた…那覇市が謝罪へ


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那覇市役所(資料写真)

 那覇市が真嘉比古島第一地区土地区画整理事業で実施した換地処分の一部を那覇地裁が違法としたことに対し、市は控訴する議案を2018年の市議会11月臨時議会に提出し可決されたが、地方自治法上、議会の議決は不要だったことが分かった。市議会は5日の臨時議会冒頭で、この件について報告を求める要請決議を全会一致で可決する見通し。市は経緯を報告し謝罪する。

 市は7月16日にあった控訴審判決に向けて準備する中で気付いたという。「これまで市が経験していなかった事例の訴訟だったので気付かなかった。議会を混乱させてしまった」と非を認めた。

 控訴する議案が可決された時、上告する際は議会の議決を得るよう市に求める付帯決議も可決された。しかし議決を得ずに、市は30日に上告した。