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全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は3日、各地で競技を行った。重量挙げの102キロ超級で山田俊輔(沖縄工)がジャークで2位、トータルで4位に入賞した。
山田俊輔(沖縄工)の高校最後の総体は4位で幕を閉じた。昨年けがを乗り越え、県総体と九州総体の優勝などで力をつけている実感があっただけに「もっと上を目指せた」と煮え切らなさが残った。それでも種目別のジャークで2位につけ「メダルを取ってお世話になった人に少しは恩返しできたかな」と安心感と悔しさがないまぜになったような笑顔をみせた。
苦手種目のスナッチは1本目と2本目を確実に決めた。3本目で「自分の限界ギリギリ」という目標に据えてきた110キロを平良真理監督に志願し、挑んだ。しかし、バーベルを反るように後方に落とした。スナッチは13位でトータルでの優勝は遠ざかった。
「ジャークで優勝を狙うしかない」と1本目で140キロを選ぶ。自己ベストは143キロ。しかし「プレッシャーで自分で自分を追い込んでしまった」と失敗した。2本目で世界を舞台に活躍する先輩の宮本昌典(沖縄工高―東京国際大出、同大職)の「声を上げて弱気をはき出せ」との教えを思い出し、「しゃあー」と叫び声を上げた。2本目で141キロ、3本目で143キロを差し上げて2位につけた。
今後競技を続けるかは決まっていない。3年間を振り返り「真理先生や両親など多くの支えがあった」と感謝の念は尽きない。「やるべきことはやってきた。一つの区切りになった」。次のステップを見付け、歩み出す。
(古川峻)