自動車・建機が高い伸び ネッツトヨタ最高 18年度県内企業売上高ランキング


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 東京商工リサーチ沖縄支店が2日に発表した2018年度の県内企業売上高ランキング上位100社を業種別に見ると、対象16業種のうち「新聞・放送・広告」(前期比0・3%減)を除く15業種で増収となった。伸び率が最も高かったのは「自動車・建機」の同9・5%増で、レンタカー需要の増加を受けてランキング入りした対象8社全てが増収だった。

 2位は「エネルギー」で仕入価格の高騰を受けて売値が上昇し、対象10社全てが売上高を伸ばした。3位の「建設」は対象10社のうち5社が増収率ベスト10に入る一方で、2社が減収率20%以上となった。「その他卸売」は前年度の減収から増収に転じた。

 企業別の増収率は、ネッツトヨタ沖縄の前期比28・7%増が最も高い伸び率となった。レンタカー向けの売り上げが伸び売上高は過去最高の122億3600万円を記録した。2位は同26・2%増の国場組で、伊武部ビーチホテルやサンエー浦添西海岸パルコシティなどの工事で高い伸びを記録した。同25・6%増の大米建設、同20・7%増の大城組と大型工事の旺盛な需要を受けた建設業が続いた。5位の全保連は関東や北海道などで賃貸保証契約を伸ばし、同19・1%増だった。

 減収率が最も大きかったのは金秀建設の同30・9%減。資材調達の納期長期化と職人不足が工事進ちょくに影響した。前年度増収率1位だったアメリカンエンジニアコーポレイションは反動もあり同21・2%減だった。小野建沖縄も過去最高の売上高だった前年度の反動で同9・8%減だった。