国内外で11ホテルを運営するレンブラントホールディングス(神奈川県、小巻公平社長)は5日、那覇市西で2021年7月の開業を予定するホテル「レンブラントスタイル沖縄(仮称)」の起工式を開いた。沖縄国際平和研究所などの跡地に建設される同ホテルは、那覇市の宿泊用施設に関する容積率緩和制度の許可第1号となる。
容積率は、敷地面積に対する延べ床面積の割合で、建物の大きさや形状に影響する。ホテルの場合は容積率緩和により客室数や面積を増やせるため、収益性の向上が期待される。
那覇市が昨年6月に方針を示した容積率緩和制度は、国道58号や国際通り沿いの商業地域、モノレールの一部駅前、那覇港那覇ふ頭周辺地域などに適用される。敷地の広さやバリアフリー構造の客室を一定の割合以上導入するなどの要件を満たすと、容積率が緩和される。
「レンブラントスタイル沖縄」は公開空地を整備しバリアフリーの客室を5%以上設けるなどの取り組みにより、本来は容積率400%のところ緩和容積率が加算されて約550%まで認められた。
ホテルは15階建てで、部屋数は146室。訪日外国人客のミドルクラスを主要なターゲットとし、全ての部屋を22平方メートル以上と広めに作っているという。
小松尚久代表取締役専務は「沖縄はインバウンドから人気が高い。平均稼働率9割近くも十分いける」と話した。
レンブラント社は、23年3月までに沖縄を含め新たに七つのホテルをオープンする予定。