【ハイライト】仲井真(北山)は男子800決勝逃す 自己タイも準決勝で涙 南部九州総体・陸上


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 全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は6日、九州各地で行われた。陸上の男子800メートルの仲井真タイ剣人(北山)は予選を1分55秒01で突破するも準決勝2組では1分秒の5位で決勝進出を逃した。

 乳酸のたまった両足をどうにか鼓舞し、必死の形相で最後の直線を疾走する。初めて全国総体の舞台に立った男子800メートルの仲井真タイ剣人(北山)は、予選で自己ベストタイの1分55秒01をマークする力走を見せた。準決勝進出が決まる各組2位以内には入れなかったが、タイムで進出6人の枠の最後に滑り込み、セミファイナル進出をもぎ取った。

 予選は序盤から積極的に飛ばし先頭集団に食らいついた。わずかに先行されたが、残り150メートルから再度スパートし、差を詰めたことで、結果としてタイム7番目の選手と0・14秒差での準決勝進出をつかんだ。

 落ちたと思っていたが、予選後、後輩から予想外の準決勝進出を伝えられ、笑顔が広がった。「全てを出そう」と臨んだ準決勝では、2周目の途中まで「気持ちよかった」と快調に走り上位に迫ったが、後半200メートルで失速し、5位に終わった。

 「いつもの県総と雰囲気が全然違った。レベルが高く、楽しかった」と振り返りながらも「決勝に行きたかった。(日本高校記録を持つ)クレイアーロン竜波と走ってみたかった」と悔しさをにじませた。冬場には長距離選手として駅伝大会に出場する。「県大会で優勝し、都大路で全国の選手と戦って県勢最高の順位とタイムを狙っていく」と次の目標に意識を切り替えた。
 (沖田有吾)