松田(那覇西)円盤決勝進めず 1投目ファウルで「失速」 南部九州総体・陸上


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女子円盤投げ予選 35メートル97の記録で決勝進出はならなかった那覇西の松田彩夢

 全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は6日、九州各地で行われ、女子円盤投げの松田彩夢(那覇西)は通過記録を超えることはできず、予選で敗退した。

 県勢トップの成績で挑んだ女子円盤投げの松田彩夢(那覇西)だったが、1度のファウルが尾を引いて、自己ベストの39メートル64にはほど遠い、35メートル97で決勝に残れなかった。最後の全国総体を終え「昨年の記録にも届かず、悔しい。ファウルを気をつけていただけに余計に怖くなっていた」と語る瞳に涙をためていた。

 予選1投目はリリース時に足の踏ん張りがきかず、勢いそのままにサークルを出てしまった。そのファウルで「怖くなってしまった」と2投目は振り抜くことができずに、円盤の軌道に力はなかった。最終3投目には「ファウル覚悟だった」とこれまでで一番力強い軌道だったが、高く上がってしまい、飛距離は出ず、35メートル97。通過基準の39メートル50には届かなかった。

 ことしの南九州大会で自己ベストを出した。その後は投げたい気持ちが先走ってしまい、強い振り切りを意識しすぎてフォームが崩れた。日々増えていくファウルにも苦しんでいた。

 地元での全国総体に「楽しむことを目標にしていたが全然できなかった」と振り返る。次に控えるは茨城国体。派遣標準記録やライバルとの勝負に勝利しないと道は開けない。「まずは国体出場できるようにしないと」。自分に言い聞かせるように、進み始める。
 (屋嘉部長将)