「県民の心一つに」 死去1年 翁長前知事、2009年に語る


社会
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翁長雄志前知事

 翁長雄志前知事が死去してから8日で1年を迎えた。翁長氏は那覇市長時代の2009年12月、米軍普天間飛行場の返還・移設問題に関連して「沖縄は保革両陣営が対立させられてきたが、時には敬意を表しながら手を握るのも当たり前だ」と琉球新報のインタビューに答えていた。「対立を乗り越え、沖縄の心を一つにしなければならない」などと述べ、知事に就任する5年前から後に「オール沖縄」で政府と対峙(たいじ)する姿勢につながる信念を示していた。

 当時、琉球新報が連載していた「呪縛の行方―普天間移設と鳩山政権」の取材に答えた。普天間飛行場の県内移設反対を訴える県民大会で共同代表を務めたことに関連し「県民の心を一つにすることが大切だ。何かがあった時に大きな力を発揮する。本当の敵はどこにいるのか、よく見てやらねばならない」と述べた上で先の発言をしていた。