社会

性暴力許さない 11日、那覇でも花を片手に「フラワーデモ」 全国に連帯 「被害者寄り添う場に」

「おきふぇみ」のメンバーでフラワーデモの呼び掛け人の上野さやかさん(右)と宮城朋子さん=5日、那覇市泉崎の琉球新報社

 性暴力を許さない―。花を片手に、共感する人同士が静かに思いを寄せ合う「フラワーデモ」が11日午後7時から、沖縄県那覇市泉崎の県庁前県民広場で開かれる。4月以降、法制度や性暴力に無理解な社会に抗議し、全国各地で毎月11日に開催されているデモで、沖縄では初開催となる。女性団体「おきふぇみ」のメンバーで呼び掛け人の上野さやかさん=浦添市=と、宮城朋子さん=宜野湾市=は「性暴力は話題にしづらいが、このような場で思いを共有し全国とつながれば」と話している。

 全国で広がっているフラワーデモは、3月に立て続けに性犯罪の裁判で4件の無罪判決が言い渡されたことをきっかけに、作家の北原みのりさんが会員制交流サイト(SNS)で呼び掛けて4月11日、東京で始まった。8月11日は全国17都市で行われる予定。

 福岡地裁では、女性が抵抗できなかった状況を裁判所は認めながらも、男性は女性が合意していたと勘違いしていたとし無罪に。名古屋地裁で娘に性虐待していた父親が無罪になったケースでは、裁判所は「抵抗しようと思えばできた」と結論付けた。

 さらに12歳の娘を強姦し続けていた父親の裁判で静岡地裁は、家が狭いことを理由に娘の証言は信用できないとして無罪にした。

 宮城さんは「判決に怒っている人は多いと思う。『ひどい判決だよね』と言える場に、また被害者に寄り添える場になればと思う」と話した。

 沖縄では米兵の性暴力事件が後を絶たない。「誰もが『自分(または自分の家族)だったかもしれない』という思いがどこかにある」と宮城さんは述べ「無関心でいることはできても、無関係ではいられない」と指摘する。

 北原さんから沖縄での開催を打診され、自身もフラワーデモに関心を持っていた上野さんは「当日来られなくても、ツイッターやメールで声や思いを寄せてほしい」と呼び掛けた。

 元那覇市議で強姦(ごうかん)救援センター・沖縄(REICO)の高里鈴代代表をメインスピーカーに、話したい人だけがマイクを握り、メッセージボードを掲げる。刑法の性犯罪規定改正への機運の高まりを求めて、9月以降もフラワーデモを毎月11日に行う予定。詳細はツイッター(flowerdemo-okinawa)、メッセージはfdemo.oki@gmail.comまで。