宮古島市8320戸で停電続く 台風9号 市内各地で被害確認 


この記事を書いた人 問山栄恵
台風の影響による停電で点灯していない信号機=9日午前、宮古島市平良

  【宮古島】猛烈な台風9号の暴風域に入った宮古島では一夜明けた9日、市内各地で強風による被害が確認された。早朝から復旧作業に取り組む消防隊員や、散乱した草木を片付ける住民らの姿があった。市内各所は依然、停電しており、点灯していない信号も多数見られた。沖縄電力によると、午後5時半現在、宮古島市で8320戸、多良間村で60戸が停電している。10日夜には復旧の見込み。
  
  市平良松原では、強風の影響でベビー用品店のトタン屋根が剝がれ、隣接する病院の駐車場に駐車していた車両に接触する被害があった。8日夜から消防が対応し、再度飛ばされないように重機で固定する処置をした。市城辺では80代男性が戸締まり中に強風にあおられて軽傷を負った。そのほか、市平良で2件のガラス破損が発生した。
  
  宮古島署は停電による信号機停止で、交通混乱はないとしている。市平良西里の自宅前で掃除をしていた60代女性は「停電が長引いて、何も情報が入ってこなくて不安だった。今回は久しぶりに強い台風だったので怖かったが、大きな被害がなくてよかった」と胸をなで下ろした。【琉球新報電子版】

台風による大雨で大量の水が流れ込んだ畑=9日午前、宮古島市平良