大型で猛烈な台風が直撃したのに、先島諸島で大規模災害が起きなかったのはなぜ?


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 大型で猛烈な台風9号は先島諸島を直撃したが、電柱や建物の倒壊、崖崩れなど大規模な災害は起きなかった。沖縄気象台によると、台風の構造と進路が理由とみられるという。

 台風は8日午後9時に中心気圧925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速75メートルの猛烈な勢力に発達、勢力を維持して先島諸島を直撃した。

 ただ当初、広範囲で吹くとみられていた最大風速50メートル以上の風は台風の目の周辺にとどまった。この台風が宮古島と石垣島の間を通過。2島は中心から離れていたこともあり、風が強い台風東側の宮古島でさえ、ブロック塀や電柱が倒壊する目安とされる最大風速35メートルに達しなかったという。