海銀2期連続増収減益 4~6月期 利息収入が増加


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄海邦銀行(上地英由頭取)は9日、2019年4~6月期の連結決算(対象子会社2社)を発表した。貸出金利息収入などの増加により、売上高に当たる経常収益は前年同期比1・7%増の32億6千万円、経常費用の増加を受けて経常利益は同68・5%減の1億3100万円と2期連続の増収減益となった。純利益は同68・4%減の9700万円だった。

 銀行単体では、資金運用収益などが増加した。一方で5月に勘定系システムの稼働業務を事業組合システムバンキング九州共同センターに委託したことで、委託費を含めた物件費が同23%増の10億6600万円と増え、コア業務純益は同92・6%減の2600万円となった。貸出金利回りは同0・04ポイント減少し1・97%だった。

 勘定系システムの稼働業務委託により、システムを担当していた人員を活用して行内の事務効率化などに取り組んでいくという。新城一史取締役総合企画部長は「長期的には委託によるコストメリットがあると判断している」と話した。