〈一問一答〉小野伸二「一人一人のポテンシャル高い」


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背番号7のユニホームを身につける小野伸二選手

 サッカーJ2のFC琉球に移籍が決まった元日本代表MF小野伸二(39)の入団会見が11日、那覇市内で開かれた。小野と報道陣の一問一答は以下の通り。

 ―なぜFC琉球に移籍したのか。

 「沖縄をサッカー王国にしたいという琉球フットボールクラブの倉林啓士郎会長の思いに賛同した。自分は静岡県出身。(静岡は)サッカー王国と言われていたので、沖縄でも(同じ環境に)できたら、これほどうれしいことはない」

 ―背番号7の理由は。

 「新しい環境に来たので、今まで付けたことのない番号を付ければ自分の気持ちも含めて、何か変わるかなと思った。ラッキー7とも言うし、自分が入ることでチームが良くなるようにとの気持ちも込めた」

 ―北海道コンサドーレ札幌をJ1昇格に導いた。J2に昇格して、現在苦戦しているFC琉球の現状を見てどう思うか。

 「リーグが変わることの難しさを(自分も)経験したし、(FC琉球の)選手もそれを感じていると思う。序盤、どうやって勝ってきたかということを振り返り、勝つためにやらなければいけないことを共有しながら、やっていくことが大事だと思う」

 ―FC琉球の印象は。

 「一人一人のポテンシャルは高い。試合を見ているとボールを支配しながら、いい形で攻めて最後に点を取る形ができていると思うが、最後が合わないなという印象がある。自分が入団し、この最後の部分のクオリティーをみんなでもっと上げられると感じた」

 ―北海道コンサドーレ札幌出身者もFC琉球には複数いる。

 「彼らがいることで、スムーズにチームに溶け込むことができると思う。沖縄のサッカーをどうやって盛り上げられるか一緒に考えながら、チームとしていいシーズンを終えられるように頑張りたい」

 ―(入団にあたり)沖縄SVの髙原直泰監督に連絡はしたか。

 「沖縄に行くことは伝えたが、違うチームだと言った。彼が沖縄のサッカーを盛り上げているのは、すごいことだと思う。僕も(沖縄が)サッカー王国になれるよう手助けをできればいい、と言葉を交わした」

 ―FC琉球で最年長の選手になる。

 「僕自身、若い選手から刺激を受けることは多い。若い選手が僕のプレーを見て吸収できるものがあれば、相乗効果としていいものになるのではと思う」

 ―沖縄の生活で楽しみにしていることは。

 「好物のイナムドゥチが食べられることが楽しみ」

 ―沖縄の印象は。

 「気持ちの良い暑さだ。サポーターにこの暑さと一緒に、熱い応援をしてもらえるよう頑張りたい」

 ―沖縄のサポーターにひとこと。

 「とにかくいいプレー、結果を届けられるように、みんなと勝利を分かち合える雰囲気を作りたい」