ガスで家庭用の電気作り 沖縄ガスが燃料電池で説明会


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 沖縄ガス(我那覇力蔵社長)は7日、ガスを利用して自宅で電気とお湯を作る家庭用燃料電池「エネファーム」の発売説明会を那覇市西の同社で開いた。

 エネファームはガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて電気を作るシステム。メーカーのアイシン精機L&E商品本部エネルギーシステム営業部の加藤俊秋西日本エリアリーダーは、同社の製品について二酸化炭素排出を年間約1・5トン削減できることや、発電効率が52%と火力発電所の約40%に比べて良く、購入電力量を大幅に減らせることを説明した。

 会場から沖縄で普及が進まない理由が質問され、加藤氏は「塩害が課題だったが、試験を重ねてクリアした」と答えた。

 沖縄ガスは7月からエネファームを販売している。停電しやすい地域から非常用電源としての引き合いが多いという。価格は120万円前後で、10年間のメンテナンス保証が付く。

 説明会では18年度末に全国で約27万6千台が普及しているなどの紹介があった。国が策定した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」では、2030年までに530万台の導入を目指すとしている。