沖国大米軍ヘリ墜落15年 前津栄健学長の声明要旨


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄国際大に米軍ヘリコプターが墜落した事故から15年となり、開かれた集会で声明を述べる前津栄健学長(右端)=13日午後、沖縄県宜野湾市

 2004年8月13日、この場所この時間に、米軍ヘリコプターが墜落炎上し、学生、教職員、市民、県民を恐怖に陥れてから、今日で15年目を迎えます。あの日の墜落現場の惨事と米軍の理不尽な事故処理に対する市民、県民の憤まんやるかたない強い憤りが、時間の経過と共に薄れていくことも残念ながら現実でもあります。われわれは今日、ヘリコプター墜落事件に対する憤りの記憶を改めて鮮明に呼び覚まし受け継ぐとともに、事件以来求め続けてきた普天間飛行場の閉鎖を繰り返し要求します。

 宜野湾市の中央部に位置する普天間飛行場の状況は改善されるどころか、欠陥性が指摘されるオスプレイや老朽化したヘリコプター、外来機が県内上空を飛行しその危険性は増大するばかりです。大学や地域社会の平穏・安寧を脅かす普天間飛行場の存続ましてや固定化を、認めることはできません。普天間基地の撤去は、日米両政府で合意されているところであり、県民誰もが強く期待しているところであります。

 沖縄国際大学は危険この上ない普天間飛行場を即時閉鎖し、撤去することを、改めて日米両政府に強く要求すると共に、平和を希求する沖縄の思いを世界に発信し共有されることを目指します。