沖縄発着便欠航、1万人余に影響 台風10号


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 大型の台風10号の影響で15日、沖縄を発着する航空便71便が欠航し、少なくとも1万604人に影響が出た。那覇空港では盆休みに沖縄を訪れた観光客らが足止めを食らい、航空会社のカウンターには空席待ちの長い列ができた。航空各社は臨時便を運航するなど対応に追われた。一方、帰りの便を確保できない人や仕事の予定を変更せざるを得ない人もいた。

 香川県高松市から友人3家族の7人で石垣島を訪れた木村裕士さん(50)=自営業。那覇空港で足止めされ、「今日帰りたかった。振り替え便も土曜に1人、日曜は3人しか乗れない。あと3人は確保できていない」と困惑した表情を浮かべた。整骨院を経営する福岡智さん(56)=同市=は「明日(16日)は14人の客の予約があったが、全部キャンセルの電話をした」と残念そうに話した。愛知県から家族4人で来た30代男性は、中部空港行きの便が欠航したため「慌てて新規予約して何とか羽田への臨時便が取れた」と話し、足早に搭乗ゲートへ向かった。

 16日も一部で欠航や条件付き運航が見込まれている。15日午後5時現在、ソラシドエアの那覇と神戸、石垣、中部を結ぶ計4便の欠航が決まり、スカイマークは16日午前2時に那覇に到着予定だった中部発の1便が欠航する。