県民の強さ伝えたい いんやくりおさん 初CD発売


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初のCD「琉球レボリューション」を発売しているカンカラ三線奏者のいんやくりおさん

 カンカラ三線奏者のいんやくりおさんが、初のCD「琉球レボリューション」を2日にリリースし、18日に発売記念ライブを北浜町美浜のライブハウスモッズで開催する。CDは5曲入りで、うち3曲がオリジナル曲となっている。

 CDの表題曲にもなっている新曲「琉球レボリューション」は、移民として海外へ渡った県民をイメージし、作詞と作曲を手掛けた。歌詞のほとんどがうちなーぐちだが、サビの部分は移民先の言語である英語、スペイン語、ポルトガル語で歌い上げた。

 いんやくさんは「生きるために海を渡った海外移民の姿に、沖縄の人の力強さを感じたことがきっかけと語る。世界のウチナーンチュ大会に参加し、各国から集まった人たちが盛り上がる姿に感銘を受けた。新曲は県内外の若い世代にも聞いてもらいたい」と意欲を見せる。

 名護市辺野古への新基地建設に心を痛めている。CDに収めたオリジナル曲「珊瑚(ウルマ)ぬ唄」は、辺野古に近い大浦湾を訪れた際に感じた豊かな自然、浜辺で過ごす楽しさを表現する。楽曲にレゲエの要素を取り入れた。

 18日のライブはすでに予約で埋まっているが、25日に千葉県松戸市で、31日は東京都杉並区高円寺でも開催する。CDは高良楽器店、丸高楽器店(ともに那覇市)、島村楽器パルコシティ店(浦添市)、三線工房まちだ屋(読谷村)のほか、8月下旬ごろからは大手通販サイトで購入できる。また同時期から大手配信サイトでの楽曲の配信も予定している。