スポーツ

沖縄出身王者 ミャンマーの国技「ラウェイ」で過激に活躍

11月の大舞台に向け、活躍を誓う渡慶次幸平さん=16日、那覇市前島のライオットジム那覇本店

 「世界で最も過激な格闘技」とも称されるミャンマーの国技「ラウェイ」で2018年に75キロ級の王者となったウチナーンチュがいる。沖縄県豊見城市生まれの格闘家渡慶次幸平さん(31)だ。拳はグローブ無し、頭突きや故意でない金的も認められるラウェイに参戦し、東京とミャンマーで開かれる試合に出場。今年は右手の拳を骨折しながらも東京での試合でKO勝ちを収めた。「過激でやばいやつ」と評される一方で、ミャンマーの子どもたちに夢を持ってもらうため学校建設にも取り組もうと、日本とミャンマーを股に掛けて奮闘している。

 子どもの頃からやんちゃだった渡慶次さんが格闘技を始めたのは沖縄県立糸満高校3年の時。小中高と野球に打ち込んだが、格闘家を目指し総合格闘技パンクラス王者の砂辺光久さんのジムに通った。それから9年ほど東京のジムに通いながら、パンクラスを中心に格闘技に取り組んだ。

 24歳で結婚、子どもも生まれ格闘技だけで食べていくことの難しさを実感していたが、17年6月にラウェイ無敗のミャンマー人選手を相手にした日本の大舞台での試合を打診された。もともとはよりレベルの高い選手にオファーがあったが「ラウェイは危険」とことごとく断られ、渡慶次さんに話が舞い込んできたという。


ミャンマーで王者となりラウェイダンスのポーズを決める渡慶次幸平さん=2018年12月(渡慶次さん提供)

 最初の2試合はドクターストップでTKO負け。原形をとどめないほど顔が腫れ上がり「フェイスブックにアップしたら全世界に拡散した」と笑う。それでも激しい試合に立ち向かう姿に周囲からの反響は大きく、やりがいを感じ出場を続けた。

 その後は得意の三日月蹴りを武器に11戦無敗。ミャンマーでは「空手」の使い手と警戒され、街を歩けば握手を求められることも増えた。同時にミャンマーでは十分な教育を受けられない子どもたちがいることも知った。自分のように「好きな夢を持ってほしい」と学校を造ろうと考えており、さらなる活躍を誓う。

 11月には、引退を撤回して現役復帰するラウェイの国民的スター・トゥトゥ選手とミャンマーでのビッグゲームも控える。年末の格闘技イベント「RIZIN」出場も目指している。激しい格闘技だが「誰でも知っている選手になりたい。試合が楽しみ」と眼光鋭く語った。
 (仲村良太)



関連するニュース






  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス







  • 他のサービス