校則、つくれる? 沖縄市でこども議会 議員さながら質疑、提案次々と


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こども議会で市執行部に質問する議員ら=9日、沖縄市議会議場

 【沖縄】沖縄市内の8中学校から選ばれた生徒による「第6回沖縄市こども議会」が9日、沖縄市議会で開かれた。30人の生徒たちが議員として出席し、喜友名桜さん(コザ中3年)が議長を務めた。生徒は、日々の生活で感じている率直な意見を市執行部に直接質問、提言した。

 5会派に分かれた生徒たちは、商店街の活性化や雇用対策、環境問題について、市議会議員さながらの質問を繰り出した。

 会派「Sunshine Michael(サンシャイン・マイケル)」の安田陽さん(美里中3年)は、アンケートの実施により「子どもたちの意見を取り入れた公立学校の校則をつくるのはいかがか」と提言した。市教育委員会の與那嶺剛指導部長は「各学校で主体的に行うことは可能で、有効な手段だ」とした上で「教育委員会で原則をつくることは各学校の歴史などで制定されていることから慎重に検討したい」と答弁した。

 初めてこども議会に参加し、議場で登壇した寺山爽太郎さん(越来中3年)は「市の問題を学べた。これからは議会が身近になると思う」と話した。