パワハラ自殺で和解 那覇地裁 金武区長、同僚が遺族に7000万円賠償


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 金武町金武区事務所に勤務した20代男性職員が当時の区長と40代同僚によるパワーハラスメントで自殺に追いやられたとして、男性の両親が2人に損害賠償を求めた訴訟は19日、那覇地裁(山口和宏裁判長)で和解した。区長と同僚が遺族に計7千万円支払う。

 両親側の代理人弁護士によると、区長(当時)は両親の面前と男性の仏前で自殺を引き起こしたことを認めて謝罪し、5500万円を支払う。同僚はパワハラに該当する行為をしたと認めて謝罪し、1500万円を支払う。

 区長は男性が入所した時から威圧的な態度で怒鳴ることもあり、男性の人格や人間性を否定し、雇用を不安にするような発言を繰り返したという。同僚も同様な言動があったという。この問題では沖縄労働基準監督署がパワハラ被害として労働災害を認定した。