全焼の沖縄月星に倉庫貸し出し 豊見城市 来月にも営業再開 島ぞうり10万足入荷予定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
火災現場を視察する豊見城市の山川仁市長(中央)に火災当時の様子を説明する沖縄月星の松本正巳会長(右)と與那原良光社長=21日午後、豊見城市与根

 19日に沖縄県豊見城市与根の靴卸売業「沖縄月星」(與那原良光社長)の店舗兼倉庫で発生した火災で、豊見城市は21日、市上田の旧豊見城市IT産業振興センターを同社に貸し出すことを決めた。市によると同センターを倉庫として貸し出し、空き地に仮設の事務所を設置する予定だという。

 同社は島ぞうりを輸入しているインドネシアから9月中旬ごろまでに約10万足入荷し、同センターを仮倉庫にして営業を再開する予定。與那原社長は「ひとまず商品を置く場所を確保できれば営業ができるので、市の申し出はとてもありがたい」と話した。火災現場を訪れた豊見城市の山川仁市長は「地元の企業を次の成長につなげるためにも市として支援する」と伝えた。

 一方、20日午後に行われた豊見城市消防署と豊見城署による現場検証では、当初火災発生の原因とみられていた電子レンジからの発火は確認されず、原因は特定されなかった。