八重山(女子)、支え合いV達成 ソフトテニスNTT杯


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八重山―知念 後衛で鋭いフォアショットで返す八重山の吉川小百合=21日、沖縄市の県総合運動公園庭球場

 ソフトテニスの第31回NTT西日本杯全沖縄高校競技大会は21日、沖縄市の県総合運動公園庭球場で男女の団体を行った。女子は八重山が決勝リーグで2戦2勝して初の団体優勝を飾った。同校対決となった男子は名護Aが2―0で名護Bを下して2連覇した。

◆支え合い悲願達成 八重山

 八重山が悲願の団体初優勝を飾った。7月に九州制覇した吉川小百合・高嶺心萌組を擁する八重山は、決勝リーグは吉川・仲本こころと高嶺・加那原里奈が組み、危なげなく勝利した。4人は小学低学年の頃から石垣ボレーズで技を磨き合った幼馴染みだ。高嶺享史監督は「家族のように気心が知れている。念願のチームになった」と優勝を喜ぶメンバーを満足そうに眺めていた。

 九州・全国総体、九州国体と連戦が続くだけに吉川と高嶺に疲労が見えた。本来の強烈なショットは少ない。それでも前衛の高嶺は「ミスしないようにした」と集中力は切らさず要所をボレーで締めた。

 仲本は「1番疲れているのは小百合と心萌」と前衛として積極的なボレーで吉川をカバーした。加那原は後衛としてラリーに走り、絶妙なカットサーブなどでリードを広げた。加那原は「自分達で勝たなきゃいけない」と仲間のために奮起した。

 3年生が引退した部員7人の新チームは最初の大会で層の厚さを見せた。県外派遣もあり、メンバー全員がそろった練習はできていない。高嶺は「県は通過点。まずは新人大会で勝って九州に進む」と九州団体優勝に向けて新チームが動き出した。
 (古川峻)

女子団体戦で初優勝に笑顔で喜ぶ八重山のメンバーら

 【女子】
▽1位リーグ成績
名護 2―1 知念
八重山 2―1 名護
八重山 2―1 知念