弾薬庫10月にも着工 宮古島陸上自衛隊配備 防衛局が沖縄県に通知


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陸上自衛隊の弾薬庫建設が予定されている宮古島市城辺の保良地区=2018年1月23日(小型無人機で撮影)

 【東京】宮古島の陸上自衛隊配備計画を巡り、防衛省が10月にも保良鉱山地区(宮古島市城辺)での弾薬庫施設の着工に入る方針であることが分かった。沖縄防衛局は今月23日までに、県赤土等流出防止条例に基づき工事について県に通知した。今年3月に警備隊が発足した市上野野原の宮古島駐屯地に続く工事となる。

 防衛省によると、保良鉱山地区に建設される弾薬庫の施設面積は約19ヘクタール。20ヘクタール以上の造成工事を伴う事業に環境影響評価(アセスメント)の実施を義務付ける県条例の規定の対象にはならない。

 宮古島では今年3月、市上野野原のゴルフ場跡地に宮古島駐屯地が新設され、警備隊380人が配備された。

配備に伴い、防衛省が事前にミサイルを置かないと説明していた駐屯地内の「保管庫」に、迫撃砲の砲弾や中距離多目的ミサイルの弾薬が持ち込まれていたことが判明。住民から「事実上の弾薬庫だ」と反発を招いた。これを受け、防衛省は保良鉱山地区の弾薬庫が完成するまで、これらの砲弾や弾薬を島内で扱わないと表明した。